1982。

ひとのつくった地図で世界を確認してまわる必要はないの

宮城県気仙沼向洋高等学校

震災遺構として保存されている宮城県気仙沼向洋高等学校。

その目の前に広がるパターゴルフ場。

震災で被害を受けた状況をほぼそのままの形で保存した建築と被災した場所を新たに整理した公共広場が隣接して、そこに在ることの違和感をとても強く感じた。

その違和感は観光客が勝手に「被災地」というものに期待をしたがために生まれた幻想であったと考えを改めた。

日常の中にこれが在るということの貴重さは他の地域の震災遺構の残し方を見て痛感した次第である。

 

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宮城県気仙沼向洋高等学校

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宮城県気仙沼向洋高等学校

 

陸前高田市 下宿定住促進住宅

岩手県陸前高田、2020年10月3日。

東西方向に2列並んで建設されていた市営住宅

内陸側(津波被害が小さかった)棟は解体済み。

この場所からはもう海は見えない。

未だ人の声も無く、重機の音が響くばかり。

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陸前高田市 下宿定住促進住宅